中沢牧場初の試み、和牛受精卵採卵プログラムが始まりました。

中沢牧場には優秀な系統の和牛がいます。系統は安福久―平茂勝―美津福です。

優秀な系統を持つ牛は市場にて高値で買い取られます。このような牛を多く出荷したいのですが、牛は多くても1年1産です。そこで受精卵採卵技術を和牛に用いて、採卵した受精卵を中沢牧場のホルスタイン種に受精卵移植をして多くの和牛を確保したいと思い受精卵採卵をします。 

420日に発情を確認し、7日後に過剰排卵を人工的に誘発させるための薬の投与が始まりました。使用した薬の写真です。

56日に過剰排卵処理された牛体に土屋授精師に人工授精をしていただきました。

使用した和牛精液は百合茂です。徳重人工授精所の精液でとても高価です。

授精の様子です。

凍結されている精液を溶かします。温度と融解時間が大切です。

専用の器具を使い精液を子宮に注入します。過剰排卵処理をされている牛の子宮は異常に膨張しており、少しの刺激で破裂してしまう可能性があるのでとても難しい作業です。

授精後の凍結精液が入っていたストローです。期待を込めて注入しました♥

5月12日に採卵予定です。楽しみでもあり不安でもあり、沢山採卵できることをスタッフ一同祈っております。